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ブラン ド カベルネ2023
2023 レビュー
Technical data ・・・・・・・・・・・・・・
品種構成CF(84%)、CH(13%)、CS(3%)
収穫日10月23日畑生居畑、羊畑
アルコール度数11.4%vol.
総酸度4.7g/LpH3.9
樽比率100%(古樽)
生産本数1,170本
クロージャーコルク(DIAM5)
瓶詰日2024年5月1日
Wine Story ・・・・・・・・・・・・・・・・
カベルネフランは耐病性も高く収穫量も安定しています。
では可能性があるか?と問われると【赤ワインとして仕込む品質になるかどうかは難しい】
ブドウの色付きにムラが大きく、まるでグリ系のブドウに見間違えるほど。糖度は十分でも赤ワインにするべきか迷うブドウが収穫されました。
私達の選択は、白ワインとして仕込む事でした。抽出をせずに果汁のみで仕込む事は黒ブドウとして生を受けた品種への冒涜にも感じ、当初は大きな葛藤もありました。しかし白ワインとして仕込む事でしか生まれない味わいにも勇気つけられた思いです。
バナナやパイナップルのエステルを主体に樽由来のバニラに核果系のニュアンスが入る事で杏仁豆腐の様な印象もあります。思わず品種名を二度見する事、間違いなしです。
Technical Supplements ・・・・・・・・・・
カベルネフランってグリ系のブドウでしたか。と冗談をいう程の色合いは、仕込みの選択肢をむしろ明確にしてくれました。黒ブドウから醸す白ワインは過去のトライアルでも実証済みで、確証をもって全房プレスを行いました。搾汁を欲張らない事と、酵母の選択を間違えない事。通常の白ワインよりも繊細な管理を心がけています。発酵終了後の原酒は濃い黄色で味わいも濃厚でしたが、もう少し香りの要素が欲しかったので既に発酵終了していたシャルドネをブレンドしています。
貯蔵は古樽で行い、途中で澱引きしています。そのままでも十分良かったのですが、最後の最後に全く品種の個性を無くすことへの呵責の結果、赤ワインとして仕込んでいたカベルネソーヴィニヨンを3%ブレンドする事で、ほんのりピンクカラーになりました。