【ウッディペティアン2023】

◆ 品種構成
シャルドネ62％、ピノノワール24％
ソーヴィニヨンブラン10％、アルバリーニョ4％
◆ 畑
⾼台畑、⽣居畑、⼤⾨畑
◆ アルコール度数
12.1％vol.
◆ 総酸度
4.8g/L
◆ pH
3.5
◆ ⽣産本数
968本




WineStory・・・・・・・・・・・・・・・・
多品種によって構成されたワインの魅力は何か。VTに左右されない安定感。または立ち上
がる香りから、飲み込んだ後まで満遍なく肉付けされた調和でしょうか。例えば単一品種と
単一年度によって構成されたワインにはVTの差は顕著に感じられますが、多品種構成は高
い水準で均質化できる余地があります。非常に暑い2023年という気象条件ながら軽快な酸
度を保持しつつ、トップから感じる熟した洋ナシや桃のニュアンスは正に総力の賜物。補糖
補酸に頼らず、畑の特徴をおさえ収穫時期を柔軟に対応できたウッディらしさを感じるペ
ティアンです。
TechnicalSupplements・・・・・・・・・・
体感した事が無い程、熱いVTの2023年。異例の速さで収穫が始まりました。いつもなら熟
すのが遅い区画が今回に限って重要な酸を残してくれました。ピノノワール、ソーヴィニヨ
ンブラン、アルバリーニョ、シャルドネの順で収穫し、それぞれ全房のままプレスしていま
す。軽い澱引きの後はステンレスタンクで発酵完了まで管理しています。品種の個性が補完
し合えるようにブレンド後に、軽めのガス圧になるよう瓶内二次発酵を行っています。実は
ベースのワインはウッディ・ブラン2023です。スティルとペティアンでは香りの出方や味
わいが異なります。そこが瓶内二次発酵の難しさと面白さ。スティルで感じていたシャルド
ネ優位の印象はペティアンになると他のアロマが際立ちます。特にわずかしか含まれないア
ルバリーニョの個性の強さにはいつも驚かされます。ゴクゴクと